2025年、夏。
うしどんが1年間の育児休業を取得し、あっという間に半年が過ぎました。
2024年12月に生まれた息子も、無事に生後6ヶ月を迎え、ハイハイの準備段階で、その成長の早さに驚く毎日です。
息子は本当にかわいい。
かわいくて仕方がないのですが、僕たち夫婦には一つ、悩みがありました。
それは、「抱っこじゃないと寝てくれない」こと。
いわゆる「背中スイッチ」が超高性能で、抱っこでスヤスヤと寝入ったのを確認し、そーっとベッドに置いた瞬間、「パチッ!」と目を開けてギャン泣きが始まります。
昼寝は、息子が起きるまで1時間でも2時間でも抱っこし続ける日々でした。(寝るまでに、45分〜1時間抱っこすることも)
その間、僕は身動きが取れず、スマホや本を片手に息を潜めるだけ。
妻も僕も、日中の自由時間はほぼゼロ。
正直、体力的にも精神的にも限界を感じていました。
涙の決意。「ねんねトレーニング」への挑戦
「このままじゃいけないよね…」
妻と相談し、7月10日から、「ねんねトレーニング(ネントレ)」への挑戦を決意しました。
もちろん、ためらいはありました。
- 赤ちゃんを泣かせ続けるなんて、かわいそうだ。
- 辛い思いをさせたくない。
でも、
- このまま親が疲弊して笑顔でいられなくなる方が、よっぽど息子にとって不幸なのではないか。
- 僕が職場復帰した後、妻のみの対応では、生活が回らなくなるのではないか。
以上の観点から、息子の「自分で眠る力」を信じてみよう。
そう覚悟を決めました。
地獄の初日と、希望の光が見えた10日間
ネントレの方法はシンプルです。
活動限界である2時間程度(月齢によって前後します)を目処に、眠くなるサインを見つけたら、寝室に連れて行き、「おやすみ」と声をかけてベッドに置く。
部屋を出る。
そして、見守り用のカメラの映像をスマホで確認する。ただそれだけ。
加えて、我が家の場合は、ベッドに置く前に子守唄を1つ歌うことをルーティンにしています。
【初日】
案の定、息子は火がついたように泣き始めました。
僕と妻はただただ息子の泣き声に耳を傾けます。
時計の針がやけにゆっくり進むように感じました。
「今すぐドアを開けて抱きしめてあげたい」。
何度もその衝動に駆られました。とても悲しく、1分が1時間のように長く感じられました。
息子が泣き疲れて眠りにつくまで、かかった時間は約1時間。
地獄のような1時間でした。
【3日目】
寝室に入り子守唄を歌い始めると、ねんねを察してか、泣き始めるように。
ただ、泣くものの、泣き声のトーンが少しずつ変わってきました。
諦めの声というか、「ふえーん…うーん…」と自分を落ち着かせようとしているような声に。
寝付くまでの時間は30分ほどに短縮しました。
【10日目】
そして、挑戦から10日が経過した今。
いつものように寝室に連れて行き、ベッドに置くと、少しぐずりはするものの、自分でごろんごろん。
そして、早ければ10分ほどで、すーっと眠りについてくれるようになっています。
最長でも20分程度で寝てくれています。
モニター越しにその姿を見た時、妻と二人で静かにハイタッチしました。
思わぬ副産物!夜泣きにも絶大な効果が
さらに驚くべき効果がありました。
これまでは、明け方3時頃に一度目を覚ますと、そこから抱っこで寝かしつけないと二度寝してくれませんでした。
しかし、ネントレを始めてからというもの、夜中に目を覚ましても、自分でまた眠りについてくれるようになったのです。
おかげで、僕たち夫婦の睡眠時間は劇的に改善されました。朝、スッキリと目覚められる日が、こんなにも早くやってくるとは。
辛抱の先にあった、息子の成長と家族の笑顔
振り返れば、ネントレで一番重要だったのは、「親の辛抱」でした。
我が子の泣き声を聞き続けるのは、本当に辛い。
今すぐ助けてあげたいという親の本能との戦いです。
でも、そこをぐっと堪え、「この子には自分で眠る力があるんだ」と信じて見守ること。
それは決して育児放棄などではなく、子どもの自立を促すための、未来への投資なのだと今は思います。
もちろん、この方法が全ての赤ちゃん、全ての家庭に合うわけではないと思います。
それでも、もし「背中スイッチ」や寝かしつけに疲れ果てているパパやママがいたら、僕たちのこの体験が、ほんの少しでも希望になれば嬉しいです。
息子の寝顔を見ながら、自分の時間でコーヒーを飲める。そんな当たり前の日常が、今はとても愛おしく感じられます。
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